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AIとの共存を考える
最近のIT業界で話題の中心にいる「ChatGPT」。
使ったことはありますか?
テキストベースで問いかければ、AIが学習した内容から言葉で答えを返してくれます。
「関西弁で話して!」というと喋り方も変えてくれるので、面白いです。
もちろん、なんでも頼れるという訳ではありません。
ChatGPTに関しては最新の情報は取得できないなど、まだ弱い部分があったり、全ての回答がそのまま「正当」ではない場合も多いです。
ですが、AIが今後のビジネスに影響を与えることは確かです。
AIの進化で、人間の仕事が奪われるという話もあります。
では、これからどんどんAIが進化していくと、人間の仕事はなくなるでしょうか。
私は「なくなりません。でも…」と答えます。
私がそう答える理由について、今回は2つの視点からお話します。
AIだけで成り立つ業務?
例えば、受付の案内や電話のオペレーター、配送センターでの注文商品集めなどはすでに一部AIが導入されています。
これは「豊富な知識量があれば、求められる水準の仕事ができる」業務です。
人間であれば勘違いやうっかりミスもあるでしょうが、AIであれば正確に遂行できます。
ただ、こういった「AIだけで成り立つ業務」といえど、実際の達成率は98%であると考えます。
では残りの2%とは何でしょうか?
それはイレギュラーな対応です。
例えば、会社の受付で複数の打合せブースの予約・管理を行っているとします。
これをAIに代えた場合
「予約の前後30分は他の予約を入れられない」
「長時間の予約は上長の確認が必要」
などの設定が登録されることになります。
ですが、毎日100%その設定でうまくいくでしょうか?
もしかすると、15分で良いからブースを使いたい、組み合わせを変えれば急ぎの対応も間に合わせられる、などといったイレギュラーな対応が必要になるかもしれません。
そしてそれは人間の判断が必要になります。
こういった業務では、確かに多くの人員は削られるかもしれません。
ですが、完全に0にすることはできません。
AIを補助的に使う業務
Youtubeやブログなどで、ChatGPTに「プログラミングのコードを出して」と質問してみた、というものを見かけます。
回答をそのままコピーして実行しただけではエラーも発生しますが、何度かやり取りを繰り返し、最後に微修正をすると、やりたかったことができて、超時短になったという結果です。
これは業務の中で先輩に聞いていたこと、Googleで複数の記事を見て自分で考えて記述していったことが、ChatGPTと一緒に考えることで近道ができるということです。
ただ、働き方の姿勢などのAIが補助できない部分は、先輩に相談してくださいね。
「なくなりません。でも…」
先述した通り、人間の仕事がなくなる訳ではありません。
ですが、AIが台頭したからと言って仕事はなくならない、だから何も対応をしなくても良い
という訳でもありません。
基本的にAIで成り立つ業務の補佐も、AIを補助として使う業務もそうですが「AIを使いこなすこと」と「自分の頭で考えること」が重要になります。
これができないとやっている仕事はAIに奪われてしまうかもしれません。
最初の問いである、
『これからどんどんAIが進化していくと、人間の仕事はなくなるでしょうか。』
に対しての答えは
「なくなりません。
ですが、人間としての考える力(創造力や課題発見・解決力)がより重要になります。
また、AIに苦手意識を持たず触れてみることが大切です。」
です。
最後に
つい先日、GPT-4という新たな言語モデルも登場して、ますます進化を続けています。
GPT-3.5とGPT-4に同じ問題を出してみると、GPT-4の方が考え方や答え方も少し論理的になっているそうです。
まだ最新のAIに触れたことが無い方も、今からでも全く遅くありません!
ぜひ試してみてください。
あくまでもIT業界にいる一人の広報担当の意見です。
ですが、これから確実に変わってくるであろうビジネス社会への考え方として、何か少しでも参考になれば幸いです。